こんにちは、OdagiriJです!
普段の生活の中で、つい「当たり前」だと思ってしまうことってたくさんありますよね。
でも、ふと振り返ると「あの時は二度と戻らなかったんだ」と気づかされる瞬間はないでしょうか。
今回は、「何度会っても一期一会!同じ瞬間は二度とこない」というテーマで話をしてみたいと思います。
一期一会の意味
一期一会(いちごいちえ)は、もともとは茶道の心得から広まった言葉で
「一生に一度しかない出会いや機会」
という意味です。
文例としては
「旅先での出会いは一期一会だ」
「またとない、一期一会のチャンスがやってきた」
このように、「二度とない」「またとない」という場面で多く使われます。
何度会っても一期一会
では、何度も会っている身近な人は「一期一会」ではないのでしょうか。
そんなことはありません。
なぜなら、「今日という日」「今という時」は二度と戻らないからです。
何気なく「おはよう〜」と言って顔を合わせるいつもの相手。
「今日というかけがえのない日」に顔を合わせる相手は、今日という日にしか出会えない「一期一会」の存在です。
さらに「今」は絶え間なく流れていき、毎秒が新しい「今」です。
つまり、顔を合わせた後も、「毎秒が一期一会」なのです。
人だけではありません。
いつも使っている、椅子や筆記用具、食器や家具、服、家。
また外の道路やお店、駅、施設。
動かないように見えるものすら、時間の中に存在する限り、それらは「一期一会」であるはずです。
自分自身も一期一会
そして忘れてはならないのが、「自分」という存在。
「今日の自分」「今ここにいる自分」は、二度と出会えません。
自分も自分にとって、「一期一会」なのです。
自分が行う行動や動作もすべて、一期一会。
起床、準備、通勤、通学、仕事、勉強、食事、入浴、睡眠、努力、会話、呼吸
この他にも、笑う、喜ぶ、楽しむ、驚く。感情も含めて全て一期一会です。
「繰り返し」なんてものはなく「すべてのことは一度きりでかけがえのないもの」なのですね。
日常は一期一会の連続
私たちの前に姿を現したと思ったら去っていき、二度と戻らない「今」
一期一会は決して特別な日のための言葉ではありません。
「今日一日をどう過ごすか」という日常の問いかけなのだと思います。
忙しいときには見逃してしまう小さな風景も、一期一会の瞬間です。
朝の空の色、すれ違った人の表情、ふと目に入った花や雲。
それらは次の瞬間にはもう別の姿になり、二度と同じ形では戻ってきません。
一期一会を意識して暮らすことは、「感謝」と「丁寧さ」を取り戻すことにもつながります。
誰かと過ごす一瞬も「一期一会」と思えば、自然とその人に優しくなれる。
身の回りのものに「ありがとう」と思えれば、今まで退屈に感じていた毎日が彩りを帯びてきます。
人生や日常とは「一期一会」の連続である、といえるでしょう。
「今」や「自分」そして「身の回りの人やもの」を大切にして生きたいですね。